
- 焼肉図書館研究会 - 図書館と焼肉をこよなく愛して二十余年 
- Who We Are - 焼肉それは人生  - 焼肉図書館研究会とは - メンバー(五十音順) - 安形輝(亜細亜大学) - 池内淳(筑波大学) - 大谷康晴(青山学院大学) - 大場博幸(日本大学) - 図書館が行うこと全てはほぼ蔵書に基づきます。 - その蔵書はどのように構築されるのでしょうか? - 焼肉図書館研究会は図書館の資料選択に関して - データに基づく様々な分析を行なっています。 
- 焼肉図書館研究会の3ステップ- すべての研究は焼肉のために存在する1- 調査 - 研究テーマを設定し調査をします 2- 公表 - 調査結果を学会発表や論文として公表します 3- 焼肉 - 焼肉を食べます 
- What We Did - 学術論文  - 日本図書館情報学会誌 Vol.62, No.2, pp.83-100, 2016-06 - 公立図書館における中立・公平な所蔵について検討した。2014年から2015年にかけて日本国内で論議された「集団的自衛権」を主題とする91点の書籍の所蔵について調べた。書籍を賛否に従ってグループ分けしたところ,需要においては賛成本が勝っていたが,否定本のほうが4倍弱多く所蔵されていた。一点当たりの所蔵数においては否定本が1.2倍程度有利に所蔵されていた。所蔵に影響する他の要因も含めて重回帰分析をしたところ,出版社の信用(特に岩波書店刊行書籍),需要,書籍の質などの要因とともに,否定本であることも有意な要因であった。続いて,賛否の所蔵数の比を基準に図書館設置自治体をグループ化し,所蔵規模別に検討した。結果,所蔵規模が大きくなるほど中立的となり,小さくなれば賛否どちらかに偏ること,特に否定本に偏るケースが多いことが明らかになった。否定本のみ所蔵する自治体は全体の1/4強存在した。  - 日本図書館情報学会誌 Vol.58, No.3, pp.139-154, 2012-09-30 - 日本の公共図書館・大学図書館・国立国会図書館の所蔵傾向について包括的な調査を行った。2006年上半期に刊行された約3万5千点の書籍を対象と し,2010年にカーリルやWebcat Plus等を通じて所蔵館数を調査した。調査対象の書籍について出版点数と需要を軸に分布を示し,館種別の所蔵数の分布と比較した。また,絶版書籍や選定 図書の所蔵率も調べた。結果から次のことが明らかになった。第一に,公共図書館群は8割以上の所蔵率を示した。この結果は,公共図書館の蔵書が共通の書籍 に集中しているわけではないことを推定させる。第二に,大学図書館群は出版点数や需要の分布とは異なる所蔵の偏りを見せること。これは,大学図書館が選択 的な所蔵をおこなっており,かつ図書館間でその評価基準が共有されていることを推測させる。第三に,国立国会図書館には約1割の所蔵もれがあり,これは先 行文献で報告されていたことと同様だった。  - 図書館学 No.101, pp.27-35, 2012-09 - 九州の各自治体の図書館システムについて分析を行った。この分析は、全国の図書館を対象にした大規模所蔵状況調査に基づいたクラスタ分析の成果(公共図書館は図書館類似施設と区分しがたいタイプと典型的な公立図書館とに区分される,典型的な公立図書館は自治体の所在,図書館の規模からさらに区分できる)に基づいている。結果として、1)単独館もしくは、規模が相対的に大である中心的図書館 1 つに小規模館が存在する図書館システムが大半であり、2)比較的同規模の図書館が複数存在する例外的な図書館システムは平成の大合併により成立したものであることが明らかになった 
- What We Did - 学会発表 - 2024年9月 第72回日本図書館情報学会研究大会 - 近年の絶版・回収措置等となった本について筆者らは既往研究においてリストを作成し、それらの類型化を試みた。このリストを対象として、館種を問わず、全国の図書館の所蔵についてカーリルのAPIを用いて所蔵調査を行った。結果として1) 絶版・回収本を多くの図書館が所蔵していること、2) 一部の館では健康被害に関わるタイトルを所蔵していること、3) 国立国会図書館では未所蔵であるがデジタルコレクションを通じて利用可能なタイトルがあること、を明らかにした。 - 2024年6月 2024年度 日本図書館情報学会春季研究集会 - 何らかの問題があり絶版・回収措置等となった本については、「図書館の自由」に関連して個別の事例が話題になることはある。しかし、問題がある出版物に関する情報は公開されにくく、それらの情報もすぐに消去される傾向があり、全体像については明らかではない。本調査では新聞記事、リコール情報、図書館目録等の情報源を対象として調査を行い、315タイトルの本を把握することができた。調査から、絶版回収措置にも段階があること、理由や対応方法もさまざまであったこと、著者の不祥事など本の内容とは直接関係のないものがあったことなどを明らかにした。(発表論文集p.83-86) - 2018年11月3日 日本図書館情報学会 研究大会 - 日本の公立図書館における絵本の排列方法についてハガキによる質問紙調査を行い、全国の公立図書館中央館1,378館のうち1,081館から回答が得られた(回答率78.4%)。既往調査よりも画家名順排列を採用する図書館の比率は高まっているが過半数には至っていない。採用している排列方法と図書館の児童コーナーの規模との間に特に関連は見られなかった。一方、地域、都道府県によって差があることが確認された。 - 2016年11月12日 日本図書館情報学会 研究大会 - 公立図書館における図書購入の実態(割引率、装備の有無、購入先等)を把握するため、全国の公立図書館の本館及び中央館1,365館を対象に質問紙調査を実施した。調査は往復ハガキおよびウェブフォームを用い、調査期間は2016年7月11日から8月12日とした。回収率は76.3%(回収数:1,042件)であった。概ね3分の1の図書館は図書の割引購入をしており、割引率の最大値は25%であった。また、定価購入でなおかつ装備付納品をしていない図書館は22.9%であった。クロス集計の結果、蔵書規模が大きくなるほど割引をする図書館の比率、割引率ともに高くなった。設置自治体種別、都道府県によって図書購入の実態が異なることが明らかになった。 - 2015年12月5日 西日本図書館学会 秋季研究発表会 - 『絶歌: 神戸連続児童殺傷事件』について2015年6月17日から9月10日までの所蔵調査に基づくと,図書館は『絶歌』の所蔵や提供に慎重である。図書館資料の 提供については,憲法学や「図書館の自由に関する宣言」から議論が行われてきた。しかし,今回は,収集拒否の要求が寄せられたこと,資料収集基準に基づい て受入対象外とした図書館があったことなどを見ると,収集における資料選択の論理が希薄であり,検討が必要である。 - *発表時の質疑で指摘を受けた個所の修正を行っています。当該箇所について,予稿ではフォントをボールド,スライドは背景の塗りつぶしの色を黒(通常は青)にしています。 - 2015年10月17日 日本図書館情報学会 研究大会 - 本研究は,2015 年 6 月 11 日発売『絶歌: 神戸連続児童殺傷事件』という社会的反響が大きい資料に対して調査することで図書館の資料選択・資料提供に関する態度を把握するものである。カーリルの図書館 API を利用して,2015 年 6 月 17 日から 9月 10 日までの期間における全国公共図書館の所蔵情報を毎日取得し,さらに関連情報の収集も行った。『絶歌』への図書館の対応は他のベストセラーや犯罪者手記等の類似資料と比較して慎重であると考えられる。  - 2015年10月 日本図書館情報学会 研究大会 - 公立図書館における中立・公平な所蔵について検討した。昨年から議論になっている 「集団的自衛権」を主題とする 92 点の書籍の所蔵について調べた。書籍を賛否に従ってグループ分けしたところ、一点当たりの所蔵数において否定派が 1.3 倍程度有利に所蔵されていた。一方、図書館毎に検討した場合、否定派書籍のみ所蔵する館が全体の 43%存在した。こうした結果となった要因について、賛否だけでなく、需要や価格、出版年なども含めて重回帰分析したところ、出版社の信用、需要、価格が所蔵に影響していた。賛否は統計的には有意ではなかったが、一部の図書館の偏った所蔵を説明するうえで適切であると推測した。 - 2014年11月29日 日本図書館情報学会 研究大会 - 代替医療の一つとされるアガリクス・ホメオパシーに関する本と、いわゆる疑似科学批判本の所蔵状況を調査した。アガリクス・ホメオパシーについては286 冊、疑似科学批判本については42冊を対象に、国立国会図書館、公共図書館、大学図書館の所蔵を調査した。図書館においては、代替医療本よりも疑似科学批 判本の方が所蔵されやすい。資料の所蔵状況を見ていくといわゆる大手出版社の資料が代替医療の賛否を問わず収集される傾向がある。 - 2012年11月18日 日本図書館情報学会 研究大会 - 公共図書館間の蔵書の重複率および包含率、加えて都道府県規模での公共図書館ネットワークによる商業出版物のカバー率について分析した。サンプルとした資 料は、Yahoo!新刊情報から収集した2006年上半期刊行書籍のうち5,032点である。これらについて、2010年に公共図書館4,477館の所蔵 を調べた。所蔵に基づいてカバー率や重複率を算出した結果、都道府県で図書館ネットワークのカバー率に差があること、政令市の図書館と県立図書館では所蔵 のカバー率が逆転していること、提携に適した中小規模図書館の組合せがありうること、所蔵の90%以上がTRC取扱い書籍の範囲内となる図書館があるこ と、以上のことが明らかになった。  - 2012年6月23日 西日本図書館学会 春季研究発表会 - 九州の各自治体の図書館システムについて分析を行った。この分析は、全国の図書館を対象にした大規模所蔵状況調査に基づいたクラスタ分析の成果(公共図書館は図書館類似施設と区分しがたいタイプと典型的な公立図書館とに区分される,典型的な公立図書館は自治体の所在,図書館の規模からさらに区分できる)に基づいている。結果として、1)単独館もしくは、規模が相対的に大である中心的図書館 1 つに小規模館が存在する図書館システムが大半であり、2)比較的同規模の図書館が複数存在する例外的な図書館システムは平成の大合併により成立したものであることが明らかになった  - A new method of classification of libraries based on the similarity of the collections - QQML2012 (4th International Conference on Qualitative and Quantitative Methods in Libraries) - The purpose of this study is to propose a new method to classify libraries based on the similarity of the collections and verify the effectiveness of the method.  - 2012年5月18日 日本図書館情報学会 春季研究集会 - わが国の図書館について2006年上半期刊行図書から抽出した5,032点の所蔵状況を検索,クラスタ分析を行い,解釈を試みた。結果は以下の通りである。1)大学図書館と公共図書館は明確に区分される,2)公共図書館は図書館類似施設と区分しがたいタイプと典型的な公立図書館とに区分される,3)典型的な公立図書館は自治体の所在,図書館の規模からさらに区分できる,4)都市圏においては,資料選択のあり方に差異が生じている可能性がある。  - 2011年5月 日本図書館情報学会 春季研究集会 - 本研究の目的は所蔵資料の類似性に基づいて大学図書館群を類型化するとともに,その妥当性について検証することである。2006 年上半期,および,2008 年上半期の新刊情報(和書)を収集し,各資料について大学図書館の所蔵状況を調査し,その結果について資料のNDC コード別構成比および ISBN から,クラスタ分析を行った。その結果,図書館の主題分野,ならびに,設置母体種別による類型化が行われ,この手法の有効性が認められた。  - 2010年10月 日本図書館情報学会 研究大会 - 日本の公共図書館・大学図書館・国立国会図書館のそれぞれがどのような所蔵傾向を持っているかを明らかにするためことを試みた。2006 年上半期に刊行された書籍を対象に、2010 年にcalil やWebcat Plus 等を通じて所蔵館数をカウントした。また、書籍のC コードに基づいて、形態・販売対象・分類の三つの属性別に、所蔵の分布を調べた。結果として、公共図書館を全体として見ればもっとも網羅的に収集できていること、少数だがどのような館種の図書館にも所蔵されていない書籍があること、この二つの知見が得られた。 
- What We Did - その他(メンバーが焼肉図書館研究会の研究成果に[一部でも]基づき発表したもの)  - 大谷康晴. 学術講演会「図書館における資料選択―2015年のトピックから―」 - 九州大学附属図書館. 2015年12月15日(火)16:30-18:00 - 2015年は,図書館の資料選択について,かつてないほどメディアで報道された年となっている。いわゆる「ツタヤ図書館」における資料選択,地方議会の一般質問でも取り上げられた神戸児童連続殺傷事件元少年Aによる『絶歌』,そして出版の実質がない状態で納本制度を利用して多額の代償金を得ていた一連の高額出版物と話題に事欠かなかった。 - 一方で公共図書館において資料選択はいわゆる「要求論」と「価値論」という単純な二元論で解説されることが多い。これらのトピックを紹介しながら,図書館における資料選択という古くからある問題に改めて意識を向けていくきっかけとしたい。 - *当日配布資料はこちらになります。  - 池内淳. パネルディスカッション「神奈川の県立図書館の明日を考える」 - 平成26年度 図書館アドバイザー・レクチャー 平成26年11月13日(木)14:00~16:00 かながわ県民センター5階会議室 - 2001年より大東文化大学文学部講師、2007年からは筑波大学准教授(現職)三田図書館・情報学会、日本図書館情報学会に所属 
- 肉図研ログ- 図書館と焼肉に対する熱い思いをここにNovember 6, 2017October 15, 2017June 28, 2017
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